笹舟で、天の川に流したブログ、こぼれ落ちて、運良く私の手元に!
第二章のはじまり!はじまり!
ギャリコの「ポセイドン」を読む。
これはあまり、気乗りがしなかったのだが、なんとなく買ってしまったので。
船がさかさまになったときの状況が、いまいちつかめず、
地底旅行を想像しながら、閉所の苦手な、闇が怖い私は・・・
さすが、ギャリコ、そのうち、暗闇に引き込まれてしまった。
目指す頂上は、船の底、冒険を重ねながら、たどり着いた者と、
酒を飲んでひっくり返っていた者が、同じように助かった不思議!
たくましいと思っていた、リーダーの人間が自殺して、
ただの人が残る不思議!
翻訳物を読むといつも思うが、最悪の状況でも外国人はよくしゃべる、
日本人は無口になりそうな気がするが、どうなんだろう?
いつもながら、ギャリコは男の描きかたがうまい、と思う。
誰かが、ギャリコは女の描きかたがすばらしい、と書いていたが、
私はそうは思わない。女の描きかたのぴか一は、
なんといっても太宰治である。太宰を読むと、
どうしてあなたは、女の気持ちがわかるの?と聞いてみたくなる。
横道にそれたが、「ポセイドン」の読後感は、やっぱり、いまいちであった。