母の居る施設のすぐそばのバス停をすこし下ったところにけっこうな空き地がある。
バス待ちのあいだに行ってみた。
2メートルはありそうな葵が盛りである。むかしは田舎のどの家にもこの花があった、
ように記憶している。
つくりたいと思いつつ、忘れ、花を見て、またつくりたいと思う。
一重が好き。濃い桃色やピンク、
この場所には、他にも白いマーガレット、黄色いグラジオラス、オレンジの百合、
足元に小さな、濃い黄色の名を知らない花が密生して咲いている。
よく見ると濃い紫の小さなスミレもある。
そのどれもが実に鮮明、澄み切った色をしている。
隣の家の人が作っているのでしょう。
カメラを持ってなかったのが残念。
いまいいな、と思っている花の中にホタルブクロがある。
私の家から駅に行く途中の家の門のそばにたくさんの花をつけている。
これもまた写真を撮ろうと思いつつ、うっかりしてしまう。
この何年か、子どものころに見ていた花がやたら懐かしい。
芥子、ホウセンカ、ダリア、ひゃくにちそう、せんにちこう、撫子、
極めつけはササユリ、(これは私の田舎では山百合とよんでいた)
これを見に、私市の植物園に行ったことがある。
ほんの2,3本咲いていただけであった。ずいぶんと前のことである。