今読んでいる最中ですが。
チェーホフは若いころ全然読む気がしなくて、すっとばしてきたのだけど、
この前、書評で見て「カシタンカ・ねむい」を読んで、
なんて暗いんだろう、独特の暗さだ、逃げ場がない、
でも、なんだか、昔読んだことがあるんですね、たしかに、この中のいくつかを。
いろいろと覚えているんです。
それで、今度は本屋でこれを見て、中をちらちらと見て、短編だから、
昔から短編のほうが好きだったけれど、
今はもう長編を読む根気なし、目も悪くなって、
短編は意味がとれないところもあるのですが。
チェーホフが学生時代に書いたものなんですが、実に辛辣。
上流社会の男と女の現実が、非生産的な日常が、表と裏が、
あっけらかんと書かれている。
生ぬるいものがなく、これはまぎれもなくロシアだ!
自然の描写はすばらしい。
これから家事の合間に続きを読もうと思っているのですが、
人生を賭けるに値するものは夢だけだと、読んで、
つくづくそうだと思うが、振り返ってみて、今までいちどたりと
夢を持ったことがあったろうか。
今、ひたすらに夢がほしいと思うが、それもまた夢か。
本格的な雨になりました。
地震の後、雨が降らなかったのは幸いでした。
割れた水道管から溝や道を流れる水をせっせとバケツですくって
風呂桶にためました。もちろんトイレの流し用です。
雨が降っていたら傘をさして大変だったでしょう。